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オンラインのみの放映に踏み切る、NFLフットボールの放映権
MAD MAN 見地ではかなり大きな歴史的転換点であると考えるが、本件はまだ日本ではあまり紹介されてないようだ。
続報が待たれるが3月25日にWSJが発表した所によれば、2015年冬のシーズンから、これまでテレビ局に販売していたNFLプロフットボールの全国放映権を ネット企業(YouTube やFacebook、Netflix等)や、インターネット・ディストリビューター企業(Verizon等)といったオンライン企業「のみ」に販売する意向に決めたようだ。今年は試験的にWeek7のマイナーゲームから開始。どこの企業が買うのか注目が集まる。日本に置き換えて考えて欲しい。Jリーグやプロ野球をテレビ局は無関係で、視聴者はネットでは見られる、という選択だ。
■年間1000億円単位のテレビ局の投資
この発表は、これまで「テレビ局」が莫大な放映権料を払って競い獲得していたNFLの歴史を変える。2011年の記録では、NFLは総額270億ドル分(約3.2兆円分)のテレビ局との将来コントラクトを保持している。年間で各テレビ局がNLFに支払う「年間放映権料」では総額約50億ドル(約6000億円)、内訳は、FOX、NBC/コムキャストが各1000億円級、ESPNが2000億円級、という勘定だ。
■日本にも直ぐに余波がくる事件
NFLは他のスポーツ団体に比べ、いつも新しいメディアへの挑戦の先陣を切るという歴史的にもリーダー的存在。別のスポーツに飛び火するのは時間の問題で「スポーツ」という「生」が売り物のコンテンツがテレビ局から移動を始めたのだ。上記のNFLの50億ドルの放映権料規模はプロ野球(MLB、放映権収入約15億ドル=約1800億円)やプロ・バスケットボール(NBA、同9.3億ドル=約1110億円)よりも圧倒的に規模が大きい。これは世界的にも規範が作られる初動だ。
■マーケターのスポーツコンテンツに対するマネタイズ感覚が注目
例えば「NFLの全国放映は、ネットフリックスに加入しないと・・・
続きはMAD MANレポートVol.4にて
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