こんにちは。BICPの菅です。
昨年の9月1日より営業を開始した関西オフィスですが、業容拡大のために中途採用をはじめることにしました。
世の中コロナでちょっとだけ元気が無くなってますけど、マーケティングには世の中、人々の生活を元気に、豊かにする力があります。なので、こんなご時世ですけど、いや、だからこそ!採用は積極的に踏んでおきたい。
さて、BICPの関西オフィスは現在2名で稼働中です。いまはリモート会議も簡単にできるので、ほとんどのプロジェクトは東京本社のメンバーも加わってクライアントのお手伝いをしているのですが、ありがたいとに関西圏の色々な企業様とお仕事の機会についてお話しをさせていただいており、そろそろ、関西ネイティブな体制を強化しておきたいな、と思っているところです。
関西オフィスは、まだまだ創業期です。そういう意味では、一緒に関西でマーケティングプロデュース業を立ち上げてくれる、志を持った方に応募をいただきたいです。
で、そんな志を持っていただくためにも、改めまして(というか初めましてかもw)、この機会なのでBICPって何者やねん?を知っていただきたく、紹介してみたいと思います。募集要項読んでください、過去のブログ読んでください、でもいいんですけど、このタイミングで少し詳しくお話ししたく。
※で、書いてみたらめっちゃ長くなりましたのでご容赦くださいw
最初に、マーケティング・プロデュース業ってなに?
マーケティング・プロデュース業を説明するときに、このチャートが素晴らしすぎていつも拝借しているのですが、今回もこれを使って説明させてください。trinityP3というUSやシンガポールなどでサービスを提供しているコンサルティング会社が2010年に予言していたチャートです。
©️trinity P3 / Agency Supplier Roster / Portfolio Structures
これ、何かというと、クライアント「marketer」とパートナー企業「agency」のパートナーシップのあり方を類型化したものなんです。
・縦軸が、マネジメントのしやすさ⇅柔軟性
・横軸が、複雑⇄単純
です。
で、一番右上にある「Full Serviceモデル」と、一番左下にある「Best of breedモデル」が対局にあって、比較するとわかりやすいんですよね。
「Full Serviceモデル」は古き良きマス・マーケティング全盛の時代を象徴するモデルです。クライアントがエージェンシー1社に相談すれば、戦略、コミュニケーション、クリエイティブ、メディアプラン、バイイングまで、ワンストップでまるっと間に合った時代です。クライアントにとってもシンプルでマネジメントしやすいモデルでした。
ところが、2000年代に入ると、このエージェンシー一択モデルが崩れはじます。例えば、インターネット上での顧客コミュニケーションに長けた専門エージェンシーの台頭です。クライアントはマスメディアを主戦場とする総合エージェンシーだけでなく、しっかりデジタル対応できる専門エージェンシーを適材適所で採用するようになりました。これを皮切りに、広告だけではなく、オウンドメディア、SNS、CRM、データ、テクノロジー、PRなど、2020年のいまに至るまで、専門性の高い様々なタイプの支援会社が直接クライアントとつながる時代に移行しました。これが、一番左下の「Best of breedモデル」です。クライアント企業、パートナー企業の皆さんも、この変化には実感値があるんじゃないか思います。
ただし、この「Best of breedモデル」は必要な専門性を適切にチョイスできる柔軟性がある一方(縦軸)、マネジメントが複雑(横軸)になります。結果、意図せず施策の縦割り(サイロ)、個別最適に陥る場面も散見されるようになりました。
空中戦だけでなく地上戦も含めて企業と顧客と繋がり続けるデジタル時代において、クライアント企業は顧客体験のそれぞれの領域に強い多様な専門性を束ねてチームとしてマネジメントしたい。
でもこれ、言うは易しだけど行うは難しってヤツなのです。
理由は、クライアントの内部に、専門性を繋ぐ前提となる一貫性のある戦略プランニング力と、専門性を束ねて動かし続けるマネジメント力が求められるからです。これが簡単ではありません。ただ、多くのクライアントが課題意識を持ってここに取り組みはじめています。昔と比べて、パートナーに丸投げ、というクライアントはずいぶん減ったのではないでしょうか?僕はこれを「マーケティング・プロセスのインハウス化」と呼んでいます。
ちょっと前置き長くなりましたが、マーケティングプロデュース業は、多くのクライアントが取り組んでいるこういった取り組み「マーケティング・プロセスのインハウス化」の過程をサポートする仕事なんです。
BICPでは、企業と顧客が直接繋がり続ける時代(=デジタル時代)のマーケティング活動を支援するために、「マーケティング戦略のプランニング」「チームビルディング」「プロジェクトマネジメント」をサービスの3つの柱として提供しています。
詳細は、以前にブログにも書いたのでよろしければ読んでみてください。
→ブログ:「マーケティングプロデュース業」を定義してみた。
で、どんな職種で募集してるの?
で、今回募集している職種ですが、「マーケティング・プロデューサー」と「ストラテジック・プランナー」の2職種です。それぞれの職種について、簡単に説明しますね。
職種その①:マーケティング・プロデューサー
企業のマーケティング担当者(主に責任者クラス)と向き合いながら、マーケティング活動における問題の特定、課題への分解、要件の整理、プロジェクトの設計、ロードマップの策定から日々のタスク化(WBSの設計)をおこない、マネジネントをおこなっていただきます。クライアントを含むチームをまとめ、会議をリードし、プロジェクトを成果に導くまでの一連のプロセスをマネジメントしていただきます。マーケティング担当者の横に立つ一番の相談相手です。
職種その②:ストラテジック・プランナー
クライアント企業のマーケティングの問題を解決するための仮説・フレームワークの設計、顧客理解、価値設計、市場の定義、コミュニケーションプランニング、KPIの設計、施策設計書の作成、RFPの作成、パートナーへのオリエンテーション、施策ディレクションをおこなっていただきます。プロジェクトのロードマップに則った戦略設計→施策展開→PDCAの一連のプロセスにおけるプランニング、ディレクション、クオリティマネジメントが主な業務になります。
詳しくは、募集要項をご覧ください!
ちなみに、職種は分けてるんですが、プロジェクトではメンバーがそれぞれ領域をクロスオーバーして動きます。プロデューサーも戦略考えるし、プランナーもプロジェクトを推進する。プロジェクトによって立ち位置をシャッフルすることもあります。
僕の考えなんですけど、クライアントのフロントに立つ人間は、御用聞きじゃなくて戦略のディスカッションがちゃんとできないとダメ。戦略を考える人も2列目じゃなくて前線でディスカッションしないとダメ。要はハイブリッド人材です。あとデジタルのリテラシーもですね。ドラクエでいうと魔法戦士、格闘技でいうと総合格闘家を育成したいと思っています。
どんなクライアントとお仕事しているの?
クライアント名は基本的には非公開にしています(たまにセミナーなどでご一緒する場合などはオープンにしますが)。
業種は多様です。トイレタリー、化粧品、医薬、通信、家電、住宅、流通、外食、キャラクタービジネス、メディア、IT、ベンチャーなど。名前を聞いたことがある、大手企業、上場企業からのお仕事がほとんどになります。雇用主は、CMO、ブランドマネージャー、宣伝部長、事業責任者などの責任者。リーダーのミッション、ビジョンを理解し、組織の中でマーケティング活動が定着化し、自走できるようになるまで、戦略づくりからチームづくり、パートナー企業に対する実行マネジメント、ディレクションをご一緒しています。
トイレタリーに代表されるような、オーセンティックなマーケティング戦略のプロセス、フレームワークはもちろん、デジタル時代に適応したユーザー中心型のCX、UXからの体験作りのアプローチまで、幅広く方法論化してサポートをおこなっています。
こんな方に機会を提供できるんじゃないかと思ってます。
前述したとおり、僕はクライアントに向き合う人材は、戦略のリテラシー、デジタルのリテラシーを持ちながら、加えてプロジェクトを推進する力も持つべきだと思ってます。つまり、これらのいずれかのスキルをお持ちだけども、何かが不足していると感じられている方には、成長と活躍の機会を提供できると思います。
例えば、
・広告代理店などの営業やプロデューサーとしてクライアントとのコミュニケーション力やプロジェクト推進力は磨いたんだけども、もっと戦略ベースでクライアントと会話できるようになりたい方。
・広告代理店などのストプラで経験は積んだんだけども、出口が広告メインなのでもっとニュートラルにクライアントの戦略プロセスに寄り添いたい方。
・デジタル系の支援会社でプロマネ経験はあるが、オン・オフ問わずニュートラルな戦略や顧客体験づくりサポートしたい方。
・クライアント企業で身につけたマーケティングスキルを、より多くの企業のために活用したいと考えている方。
このような方々に、やりがいのあるお仕事機会を提供できるはずです。
で、具体的にやることはプロジェクトごとに違いはあるものの、ほとんどの場合、以下のお仕事にハンズオンしていただきます。そして、BICP流のベーシックなプロセスと、方法論を提供することができます(教科書があります)。
その①:プロジェクト全体に関わるお仕事
プロジェクトの要件定義、プロジェクトマネジメント、パートナー企業選定、PDCAマネジメント、ディレクション、など。
その②:戦略プランニングのプロセスに関わるお仕事
環境分析(3C、PESTLE分析、SWOTなど)、顧客理解(インサイトリサーチ、カスタマージャーニ分析など)、アイデア開発、バリュープロポジション設計、市場定義、コンセプト開発、ポテンシャル調査、サービス設計、コミュニケーションシナリオ設計、施策基本設計、KPI設計、RFP策定、など。
上記のとおり、結構がっつり、クライアントの戦略・実行プロセスに向き合っていただきます。プロジェクト期間はだいたい半年から1年、長いクライアントだと3年以上お付き合いをいただいています。
最初はみんな大変ですが、メンバー間で日々プロセスと方法論、アウトプットの品質について議論、切削琢磨しています。クライアントからの学びもめちゃくちゃ多いです。そして、その成長プロセスも互いに確かめ合いながら歩んでいます。泥んこになりながら転がり続けて学び続ける毎日ではありますがw これがなかなか楽しいものなのです。なので、飛び込んでいただければ楽しいのでなんとかなりますw
職場環境はどんな感じ?
関西オフィスは、JR大阪駅直結、グランフロント内にあるナレッジキャピタルの中にあります。ナレッジサロンという日本風WeWorkのようなコワーキングオフィス空間の中に、当社専用の執務室を借りています。入居している様々な企業様とのコミュニケーションやビジネス機会のディスカッションも魅力です。
現在、社員は2名、関西オフィス責任者である執行役員の森国は三洋電機、パナソニックで海外宣伝、トーヨータイヤでブランドコミュニケーションの責任者を務めたベテランです。クライアント側での20年以上の経験、ノウハウを活かして関西企業のマーケティング支援を立ち上げようとBICPにジョインしてくれました。そしてもう1名、東京本社でバッチリ経験を積んだエースが関西オフィスに異動し、現在、大車輪でお仕事をぶん回しておりますw
今回はこの2人に加わって、3人目、4人目の立ち上げメンバーになってくれる方を見つけたいのです。
これはオフィスから撮影したウメキタ地区の夕景です。景色はこんな感じ(photo by 森国)。
最後に。
と、いうことで、関西オフィスのメンバー募集開始をきっかけに書いてみたんですが、めっちゃ長くなりました。ここまでお付き合いいただいた方、本当にありがとうございます。
BICPは、創業5年目の若い会社なんですが、クライアントと近い距離でダイレクトに、マーケティングの根っこから会話ができる楽しい会社です。マーケティング・プロデュース業を一緒に大きくしたい、経験を積みたい、という方のご応募をお待ちしております!
エントリーいただければ、もっと詳しく、会社の説明をさせていただきます。ぜひ、お話ししましょう!
あ、ついでに、もちろん、東京本社でも仲間を大大募集中です!w
詳しい採用情報はこちらです!→募集要項