■企業名
株式会社マルハン東日本カンパニー
■プロダクト/サービス
■プロジェクトの背景と課題
パチンコはかつて日本全体で約3,000万人が楽しむ一大アミューズメントでしたが、現在のユーザー数は800万人にまで減少しています。また、パチンコ業界は他にもユーザーの高齢化、社会悪イメージの影響、などの問題を抱えていました。
これらの問題を解決するために、マルハンでは2021年にマーケティング部を発足し、お客様とマルハン社員を結ぶブランディング活動に着手してきました。2023年春には「人とつながりの力で、人生100年時代に生きるヨロコビを創造する。」というパーパスを掲げ、多様なエンターテインメントを世の中に提供することで、人々に生きるヨロコビを届け続けるという新たな方針を打ち立てました。しかし、ブランド戦略から戦術への落とし込みと、多様なパートナーと共に推進していく必要のあるプロジェクトの実行マネジメントに課題がありました。
■支援概要
1.ブランド戦略に基づく施策プランニング支援
マルハンが調査会社と進めてきたブランド戦略のコアコンセプトである「ヲトナ基地」(偏愛×脳汁)を起点としたアイデア開発ワークショップに参加し、具体的な施策アイデアの開発をおこないました。パチンコとそれ以外のカルチャーを橋渡しできるイベントを考えるなかで、双方のユーザーにも強い接点がある「フード」を媒介にキーワードである偏愛者を集めた、脳汁が出るようなフードフェス企画が採択され、「偏愛横丁」(イキすぎた愛と欲望のフードフェス)の実施に至りました。
(参考サイト:https://henaiyokocho.com)
2.複数のパートナー企業と一つになるチームビルディング
「偏愛横丁」の実施に向けて、ブランド戦略検討やイベント企画・運営、制作、メディア誘致、リリースによる対外発信などを担当する複数のパートナー企業と連携しました。パートナー企業の役割を明確にするだけでなく、イベント本番に向けて様々なタスクが並行して動く中で、専門性の高い各社のパフォーマンスが十分に発揮されるよう丁寧なコミュニケーションをおこない、ブランディング施策の成功に向けて推進しました。
3.KPI達成に向けたプロジェクトマネジメント
マルハンにとって初の大規模なブランディング施策を成功させるために、KPI(メディア露出、集客、インナーブランディングなど)を明確化し、プロジェクトメンバーが目標達成に向けて計画的に動けるようサポートしました。これにより、確実な成果を出すためのプロジェクトマネジメントを推進しました。
「偏愛横丁」のタグライン
プロジェクトの体制図
イベント会場の様子
■支援期間
2023年7月〜現在
■支援体制
ディレクター:中村 元海
マーケティングプロデューサー:下津 大樹
■BICP担当者からの一言
今回のプロジェクトは「戦略の検討」に留まらず、世の中の人々に届ける「戦術の実行」を支援させていただいたことが印象的でした。ブランドは「消費者が勝手に頭の中に描くイメージ」なので、マルハン様が世の中に伝えたい新しいメッセージが「偏愛横丁イベント」を通してお客様に届いていることを肌で感じることができて非常に嬉しく思いました。またイベントにご来場いただいた方に「マルハンの新しい活動」を楽しんでいただけたのはもちろんですが、今回のブランディング施策を通して、マルハン様の社員・スタッフの方々のブランディング活動へのモチベーションが向上したことは今後の活動を推進していく上でも大きな成果だと感じております。企業が「ブランド」を作っているのではなく、人が「ブランド」を作っていることを改めて実感するプロジェクトでした。(BICPマーケティングプロデューサー 下津 大樹)
■クライアントからの一言
今回のプロジェクトでは、私たちの期待を超えた結果を得ることができ、大変満足しています。チームは私たちの得たい結果を正確に理解し、細部にまでこだわりながら柔軟に対応してくれました。特に、迅速な進行と質の高さには驚かされました。常にコミュニケーションを取りながら進めていただいたおかげで、安心して任せることができました。今後も引き続きお願いしたいと思います。(株式会社マルハン東日本カンパニー ブランド戦略部 部長 西 眞一郎様)
2024年9月掲載