こんにちは。BICPの菅です。ラグビーワールドカップ、盛り上がってますね。僕もイチにわかファンとして楽しんでいます。
日頃はサッカーの方が好きなんです。多分、ほとんどの方が所属選手も知らないような、でもJ1リーグに10年間残留し続けているベガルタ仙台というチームが好きで、年中追いかけています(なぜ好きか?もいつかブログに書きたい!)。が、今回は、ラグビーの話。大好きなサッカーと比べても、というか、サッカー脳が染み付いているからこそ、余計にラグビーの素晴らしさを感じる部分がいくつもあります。日本代表の活躍にも感動していますが、ラグビーというスポーツのシステム自体も凄いなあと思っていて、気づきを書き留めてみます。
縁の下の力持ちと花形、ポジションの設定がフェア
サッカーの場合、一般的には点取り屋がフォワード、体を張ってゴールを守る人(ディフェンス)がバックスに配置されてますよね。ラグビーの場合、逆なんですよね。スクラム組んで自分たちのボールを守る重戦車軍団が最前線でフォワード、スリムで足が速い花形のトライゲッターが最後尾でバックス。これ、初めてラグビーをみた時に、あれ?って思うポイントなんじゃないかなと。
いまどきはサッカーも、ディフェンスは攻撃参加しなければいけないし、フォワードも前線からディフェンスしなきゃいけない。でも、これって勝つための戦術的な推奨レベルであって、ラグビーの場合はこれやらないと、絶対にボールが前に進まないというゲーム自体のシステムになってる。縁の下の力持ちが体張ってボールを守らないと、そもそも前に進まない。各プレイヤーの特性と役割(細かくいうと15種類ある)をリスペクトして誰ひとり欠けても、勝ち負け以前にゲーム自体が進行しないような、フェアな配置がされているように感じられます。
簡単にトライが取れないような初期設定
どう考えても、ラグビーの設定は簡単にトライが取れないようになってますよね。難易度が高すぎるw 相手方全員が横一列に並んで前進の隙間を与えない。壮大な通せんぼ。フォワードが前進するにはガチンコで体をぶつけ合いながら牛歩で進まなければいけない。フォワードの相手もまた重戦車のフォワードだから、全然進まない。(サッカーの場合はフォーワードの相手はディフェンス)。花形のバックスはいちばん距離を走らなければいけないし、比較的スリムから、だいたい何処かで潰される。そもそも、ボールは前に投げてはいけない。ほとんどの攻撃が敵に捕まって、潰される。針に糸を通すような(ちょっと例え違うか)難易度。だから、トライゲットした時の感動もひときわ大きい。最初から、システムとしてそういう難易度の高い設定がされている。仕事的にいえば、簡単には達成できない成果点、目標が設定されてる。それを観ている人たちもわかっている。だから達成したときの感動も大きい。
One for All, All for One
これ、有名なラグビーの精神ですよね。ただ、この言葉、誤って解釈されていることがままあるようです。
「一人はみんなのために、みんなは一人のために」なんとなく、聞こえの良い言葉。でも、これ違うみたいです。
「一人はみんなのために、みんなは勝利のために」が正解。
随分違いますよね。
みんなの勝利のために、一人一人が自分の役割、仲間の役割、機能や個性の違いを認識して、リスペクトする。誰かにボールを運んでもらうために、ボールを持っている誰かが少しでも前進できるように、その他のメンバーは自分の専門性を発揮して全力でサポートする。これ、馴れ合いではないんですよね。共通の目的を持ちながら、それぞれの立場で体を張って責務を全うしている。だからこそ、信頼関係で結ばれる。これは勿論、ヘッドコーチやキャプテンに頼るところも大きいのだけど、前提として、ラグビーというシステム自体がそうさせている、とも言えるなあと。
まとめると、ラグビーというシステムには、デフォルトで以下の仕様が組み込まれてるんですよね。
①縁の下も花形も関係なく役割としてフェアにリスペクトされている。
②簡単には達成できない高い目標が設定されている。
③共通の目的のために、それぞれの持ち場でプロフェッショナルを発揮しなければならない。だから信頼という強い繋がりで結ばれる。
このシステム考えた人凄いなあとw
さて、、なんでこんなに話をしているかというと、BICPはおかげさまで、本日が第5期の最終営業日なのです。
5年というのは長い目でみたらただの通過点でしかないのですが、やっぱりなんとなく節目感もあり、起業した身からすると、よく5年間も生き残ったなあというのが正直な気持ちで感慨深いです。駆け出しのBICPを信頼して仕事を預けていただいたクライアントの皆さま、いつもご支援いただいているパートナーの皆さま、そして何よりもこんなに小さな会社に集まってくれた仲間たちに(ホントいい奴ばっかり)、心から感謝の気持ちを伝えたいです。ありがとうございました。
第5期はいろいろと新しい機会を得た一年でした。10月にデータ戦略機能を分社化し、株式会社ビーアイシーピー・データを作りました。9月には関西オフィスを開設。それぞれの組織に素晴らしいリーダーがジョインしてくれました。岩手県を本拠地としたメンバーのリモートワークを開始したり、エージェント経由での中途採用も本格的にスタートしました。
取締役、社員、業務委託メンバー、気がついたらBICPの名刺を持って動くメンバーは20名を超えました。ラグビーチームが一つできちゃう大きさです。
これまでのBICPって、取締役の堀くんは僕の高校の同級生だし、社員No.1〜4号は前職時代のチームメンバーだし、それはそれで付き合いが長い分良い面はたくさんあるのだけど。そういう個人的な繋がりとは別に、BICPの目的や理念に共感して、期待してジョインしてくれるメンバーが増えてきた。本当にありがたい。そして、これからももっと増やしたい。人数が増えれば、僕たちが提供できる価値の大きさがもっと、広がるから。
で、ラグビー見てて、すげーなーと、感心しちゃったわけです(単純)。
経営者もプロデューサーもプランナーもバックオフィスも、皆んなが自分の仕事に誇りを持って、リスペクトしあって、共通の目的に向かって一緒に走れる会社であり続けたい。いまのところ、正直まだまだではあるけども、やれてなくもない。でも、もっと人数が増えても、永続的にそういう会社でありたい。
BICPの第6期は、もう一歩会社としてステージアップするための、ラグビー的なシステム作りに手をつけていきたいなあと思っています。機能的なシステムというよりは、プロフェッショナルと信頼で繋がり合えるような仕組み。
あと5年後、第10期を終えた時に、いまの自分たちが想像できていない姿に成長していることを期待して。
ということで、要はラグビーネタをつかってBICPの話をしてみたかっただけなんですがw
第5期も大変お世話になりました。第6期以降も、BICPグループを、どうぞ、よろしくお願いいたします。