こんにちは、BICPの菅です。GW、いかがお過ごしでしょうか?
前回のポストからから4ヶ月が空いてしまいました。このポスト、ありがたいことに3日で1万PVくらいいきまして、おおお!調子に乗ってガンガン書くぞー!と思っていたのですが、ずるずると。。毎度、自分の筆の遅さを反省しています。
今回のポストはBICPが創業二年目を迎えた4月1日にUP予定だったのですが、ちょっとタイミングを逸してしまい。。ということで5月の第1営業日、1ヶ月遅れではあるのですが、創業二年目、新たに掲げた企業理念についてご紹介したいと思います。
メンバーのみなさん、寝かせてごめんなさい、ブログ書くのは僕の仕事ですので(笑)
さて、この理念を定めるために今年の2月、現場メンバーによるはじめての合宿をおこないました(in熱海)。BICPの企業理念は、一年前の創業時に僕自身、会長の横山と話し合って掲げてはいたのですが、実際に会社が起動してみて、日々の業務の中でクライアントと向き合いながら感じている肌感覚や、積み上がってきたメソッド、ジョインしてくれたメンバーの想いなど、創業時の想いは大きく変わっていないものの、もう少し輪郭のはっきりした言葉に置き換えられるな、という手応えが出てきたこともあり、改めて創業二年目に向けて企業としての理念を定めようという話になりました。
もう一つ、創業期の毎日、苦楽を共にしている仲間と志を一つにすることも、この合宿の大きな目的でした。
二日間、脳みそがウニのようになりましたが、喧々諤々、メンバーで話し合い、以下の項目を定めました。
- Vision:どんな価値を世の中に提供したいか?
- Domain:主に何をする会社か?
- Brand Statement:世の中に表明する理念
- Commitment Point:具体的に何を約束するか?
- Mission Statement:行動規範
これに合わせてホームページの記述も少し更新しています。
今日はこのうち、Vision、Domain、Brand Statementについて紹介したいと思います。
(Mission Statementも機会を改めて紹介したいと思います)。
合宿の風景in熱海
Vision: 挑戦するマーケターと共に走る
創業一年目からご一緒させていただいたクライアントとの向き合いや、お仕事を通じて実際に僕らが感じている役割、期待値から目指すべき姿を描きました。BICPにご相談いただくクライアントの多くが(あたりまえですが)ビジョナリーで、マーケティングの変革期に体を投げ出して痺れるようなチャレンジをされている方たちばかりです。一方で、顧客中心のマーケティング 活動を形にしていくうえで、多くの課題は組織や人材の問題にたどり着いていたりします。BICPはこのような問題に向き合い、課題に挑戦するマーケティングリーダーの横に立ち、並走者として駆け抜けたいと考えています。挑戦するマーケティングリーダーのビジョンを現場につなぎ、パートナーにつなぎ、形にして成果につなげること、それをやり続けたいという想い、それがBICPのビジョンです。
BICP第一号社員の中村元海くんは、このビジョンにビンビンきたようでテンションMAXでした(よかったよかった)。
Domain: デジタル時代のコミュニケーションシナリオを軸としたマーケティング活動の設計・実行支援
BICPがクライアント支援をおこなう際、当たり前なのですが抱えている問題を解決するためのプロセス設計から入ります(意外とこのプロセス設計がない支援会社が多いんじゃないかなと)。どのような思考のプロセスを踏めばこの問題は解決できるのか?という視点で仮設設計からKPI(ROI)設計、実行計画、PDCAまでのプロセスとロードマップづくりをおこなうのですが、BICPでは多くの場合、このプロセスの真ん中にあるのが「コミュニケーションシナリオの設計」になります。BICPではこのシナリオこそが、問題を課題に分解し、KPIを明確にし、インサイトに対する打ち手を精緻化し、顧客体験に連続性を持たせるための、重要なアプローチだと考えています。おかげさまで一年間の経験値でシナリオを軸とした標準的なワークフローの整備やフレームワーク化が進みました。また、この標準化されたフレームワークをクライアントの特性や、解決すべき問題に応じて毎度カスタムもしています。まだまだ、発展途上ではありますが、このシナリオ設計という軸をもっていることがBICPの個性であり、マーケティング活動そのものの設計の軸になるものだと考えています。BICPはコミュニケーションシナリオを軸としたマーケティング活動そのものの設計から実行支援までおこなう支援会社です。
Brand Statement: マーケティングにベストインクラスを。
社名そのものなので捻りがないのですが(笑)、この「ベストインクラス」という概念こそが、やはり僕らがマーケットに提唱すべきメッセージなのだと実感しています。
ベストインクラスとは「そのクラス最高の」という意味なのですが、医薬の領域でよく使われる言葉のようです。新薬を開発する際に複数の医薬成分を組み合わせると思うのですが、その際にベストな成分を組み合わせ、既存薬に対する優位性を担保するという考え方です。BICPではこの概念をマーケティング活動に当てはめて考えています。複雑化する企業のマーケティング活動において、成果を上げるための、ベストなプロセス設計、ベストな打ち手の組み合わせ、パートナー選定を含むベストなチームビルディングをおこなうべき、という考え方です。
僕自身は広告代理店出身ということもあり、決して代理店否定派ではありません。ただし、生活環境、メディア環境が変化し、マスマーケティング時代を引きずった従来型のフォーメーションだけでは企業とお客様の関係構築の支援が難しくなっていることは多くのマーケターのみなさんが理解されていることだと思います。マスメディアで物が売れた時代は、それこそ広告代理店に頼めばベストインクラスが実現していた時代でもありました。ただし、世の中のデジタル化が進み、リアルタイムに、しかも直接お客様と接点が持てるいまの時代に、マーケティング活動の主体をどこまで外部委託とするのか。このテーマについて、クライアントが自らマーケティングのシナリオを持ち、適材適所でパートナーをグリップし、自社にとってのベストインクラスを実現することが成果に大きく影響するというのがBICPの考えです。
ベストインクラスというと、僕らが最高だと言っているように誤解されることもあるのですが(笑)、BICPはクライアントにとってのベストインクラスが何であるかを一緒に考え、チームビルディングからエグゼキューションまでを並走し、そのプロセスをプロデュースするという考え方に立っている会社です。
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以上、手前味噌ながら、新たに定めた理念について紹介をしてみました。創業からの一年間を振り返ってみると、実力はともかくBICPのこのような視点、想いに共感していただけるクライアントからのご相談がとても多かったと感じています。二年目以降、想いを新たに、理念を形にする力をさらに磨き、このようなご期待に成果として応えていけるマーケティング支援会社として成長していきたいと思います。
BICPはマーケティングプロデュース業という業態を掲げていますが、業態名自体が謎なので、何をやっているのかよくわからん、という声をいただくこともよくあります。これは、マーケティング支援の業態として、広告代理店や、コンサルティング会社など既に市場に存在しているプレイヤーが明確なので、その対比として領域が曖昧だと感じられることがあるようです。最近、コンサルティング会社、代理店のアプローチがよく話題になりますが、BICPもこのような変化の中のいちプレイヤーではあり、融解していく領域のちょうど際(きわ)に存在する会社なのだと認識しています。
繰り返しなのですがBICPはクライアントにとってのベストインクラスを実現する会社です。そのために、コンサルティングもしますが、エグゼキューションにおけるプロジェクトマネジメント、ディレクションもおこないます。
先日、サンフランシスコを拠点に活躍されている、JaM Japan Marketingの大柴ひさみさんにこの話をしたところ、そんなに長く説明をしなくてもアメリカなら「Marketing Firm」で通じるよ、と言われました。
ああ、そうか、と思いました。まだ日本では「Marketing Firm」という説明だけでは、前述同様に?になるケースが多いのではないかなと思います。
このようなシンプルな言葉で、僕らの理念やミッションが伝わるように、業態を磨き、提供価値を拡大していかなければいかんな、と思っている次第です。
ということでBICPは2年目を迎えております。頑張ってまいりますので引き続きご指導、ご支援、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。